【オートミールの種類】各種オーツ麦の違いはなに?選び方のポイント

オーツ麦(オートミール)の種類と違い、選び方のポイント

健康志向の人に支持されるオートミール

コトコト煮てポリッジ(粥)にしたり、グラノーラやミューズリーを作ったり、お菓子作りのほか、最近流行りの米化もできる全粒穀物です。

そんな便利なオートミールですが、実はいくつかの種類があり、用途に応じて使い分けをする形がおすすめです。

この記事ではオーツ麦(燕麦)の種類と違いと見分け方、選び方のポイントについて紹介します。

目次

オーツ(燕麦)とは?

イネ科カラスムギ属の植物であるオーツ麦

日本語では燕麦(えんばく)と呼ばれています。

別名はからす麦

オーツ麦の栄養について

オートミールは胚芽が含まれる全粒穀物であることから、精白されたほかの穀物と比較して、

  • 食物繊維
  • ミネラル
  • ビタミン
  • タンパク質

…が豊富です。

また、食物繊維の一種であるβ-グルカンが含まれているということで、注目を集めている穀物になります。

オートミールで何ができる?

シンプルに煮て食べることに加え、お菓子作りや料理にアレンジしたり、様々な使い方をすることができます。

オートミールを使った炒飯お好み焼きパンケーキ・クッキー・マフィン・パンなど、お米や小麦粉に置き換えて活用することも可能です。

ただ、オーツ麦には色々な種類の商品があり、

  • 歯応えを残しやすいもの
  • 粘りが出てドロドロしやすいもの

…などの特性があるため、各オーツの種類と特徴を把握しておくと、料理やお菓子作りをする時に役立ちます。

オートミールの種類と違い+見分け方

オートミールの種類

収穫した燕麦から籾殻を取り除いた状態のものをoat groats(オートグローツ)と呼びます。

オートグローツ自体は調理して食べることができますが、調理に長い時間がかかることから、オートグローツを

  • 挽き割る(cut)
  • 蒸してから押し潰す(rolled)

…このようにオートグローツを加工して食べやすくしたものが広く販売されています。

一般的によく目にするオーツ商品の種類を大きく分類すると、

  • スチールカットオーツ(スティールカットオーツ)
  • ロールドオーツ(オールドファッションドオーツ)
  • クイックオーツ
  • インスタントオーツ
  • オートブラン

…このあたりになります。

それぞれ加工度合いが異なります。

スチールカットオーツ(スティールカットオーツ)

oat groats(オートグローツ)を2〜3個の挽き割りにしたものが、挽き麦のスチールカットオーツ(スティールカットオーツ)。

スチール(Steel)製の刃で挽き割りにすることから、スチールカット(英語の発音でスティールカット)という言葉が名称に使われています。

最も加工が少ない自然な形の全粒オーツ麦です。

ほかのオーツと比較して調理に時間がかかるものの、最もお米の食感に近く、その香ばしさから玄米の味が好き…という場合は抵抗なく食べることができます。

スチールカットオーツでお粥や雑炊などを作ると、お米で作った時と遜色なく抜群に美味しいです。

オールドファッションドオーツ(ロールドオーツ)

ロールドオーツ(オールドファッションドオーツ)

オートミールの定番と言えば、押麦のロールドオーツ

籾殻を取り除いたオーツを蒸してから、ローラーで押しのばしたもので、その加工形態からRolled Oats(ロールドオーツ)と呼ばれています。

ロールドオーツはOld Fashioned Oats(オールドファッションドオーツ)と呼ばれることも多く、ある程度しっかりとした厚みを持つオーツになります。

グラノーラ、ミューズリー、クッキー、パンケーキ、オーバーナイトオーツ、米化など、多様な形で活用できる点がオールドファッションドオーツ(ロールドオーツ)の魅力です。

クイックオーツ / クイッククッキングオーツ

籾殻を取り除いたオーツを蒸して、オールドファッションドオーツ(ロールドオーツ)よりも薄く押しのばし細かいフレーク状にしたクイックオーツ(クイッククッキングオーツ)。

調理時間がロールドオーツより短めで、やや粘りが出やすいオーツでもあります。

その一方、調理に手間がかからないので、忙しい朝にオートミールをパパッと食べたい時にとても便利です。

インスタントオーツ

見た目はクイックオーツに似ていますが、クイックオーツよりも細かいものがインスタントオーツ

その特徴は調理不必要ということで、短時間で準備することができます。

歯応えを残さないドロっとしたポリッジタイプのオートミールを手早く作りたい時に適した種類のオーツになります。

オートブラン

オートブランは上記で紹介したオーツとは少し異なるものになります。

燕麦のふすまと呼ばれることもあり、燕麦の外皮になります。

食物繊維とタンパク質はオーツ麦自体よりも豊富です。

加工度と調理時間の比較

加工度に関しては、スチールカットオーツ→ロールドオール→クイックオーツ→インスタントオーツという形で大きくなります。

調理時間に関しては、スチールカットオーツが鍋で20〜30分程度と一番長く、ロールドオーツは5分〜10分程度、クイックオーツは1〜3分程度。

インスタントオーツに関しては、牛乳などの液体を注いですぐに食べることができます。

オートミール(オーツ麦)の選び方

オーツ麦を使って何を作りたいのか、また求める食感によって、選ぶべきオーツの種類が異なります。

スチールカットオーツ vs ロールドオーツ

米粒に近い食感を求める場合は、プチプチ&つぶつぶとした食感があるスチールカットオーツが最も適しています。(ただし、調理に時間がかかります)

汎用性が高く調理が比較的楽なオーツということであれば、オールドファッションドオーツ(ロールドオーツ)がおすすめです。

ロールドオーツは調理の仕方によって、ある程度歯応えを残すこともできるため、適度な歯応えを求める時や、米化、お菓子作りに活用したい時に便利なオーツです。

また、ドロドロしにくいロールドオーツは冷蔵庫で冷やして作るオーバーナイトオーツにも適しています。

インスタントオーツ vs クイックオーツ

インスタントオーツとクイックオーツは厳密には異なるものであるものの、食感の面で双方にそこまで大きな違いはありません。

クイックオーツとインスタントオーツに関しては、とにかくさっと食べたい人、柔らかい食感を求める人におすすめのオーツになります。

インスタントオーツは、スチールカットオーツやオールドファッションドオーツと比較すると、加工度合いが大きいため、ナチュラルなものを好む人はインスタントオーツを敬遠する人もいますが、使い方によっては便利なアイテムです。

クイックオーツはレンジでチンして米化すると強めの粘りが出るため、単体で米化するよりもロールドオーツとミックスした上で米化すると日本米に近いやや粘りのある食感になります。

オートミールの種類と特徴の比較

それぞれのオーツと特徴をまとめてみたものがこちら。

調理時間はメーカーや商品によって多少異なるので、参考程度にしてください。

また、電子レンジを使用すると調理時間が短くなります。(スチールカットについては電子レンジではなく、鍋で調理することが前提となっているものが大半ですが、一部電子レンジ対応しているクイッククッキングタイプの商品もあります)

まとめ

オートミールはそれぞれの特徴を把握した上で使い分けをすると、より美味しく食べることができます。

以上、オーツ麦(オートミール)についての紹介でした!

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この記事を書いた人

自然なモノ&カラダに優しいモノが好きで、"ちょっと良いモノたち"を生活に取り入れる工夫をしています。

普段は海外暮らしをしていて、海外情報ブログインテリアブログも運営しています。

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